ホッと一息ミルクティー

日常の疑問とその日のアウトプット

子育ての安堵をくれた甘いラテ

 

11月中旬。

マフラーとコートの人たちがチラホラいる。

寒くて、天気のいいそんな土曜の朝。

 

そんならせっかくの土曜なのに。

旦那は仕事だ。

 

「うわああああああ」

 

隣で泣き叫ぶ4歳児の娘。

 

家にいても勿体無いのでショッピングモールまで足を運んだというのに、歩き疲れたのか何なのか、謎に叫ぶ。

 

「そんな駄々こねんなら帰るで!」

 

怒っても泣き叫ぶ。

泣くというか、叫ぶ。

 

いい加減疲れて来て、モールの中にあるカフェに入った。

 

いつも混んでいるイメージなのに、朝だからか人が少ない。

隣で相変わらず駄々こねてる娘だけれど、どうしようもなくて無視。

育児って難しいわ。

 

「こんにちは」とにこやかに笑う店員さん。

隣で駄々こねてる娘がいても動じないのすごいわ。

でもちょっと困ってるようにも見える。

 

「ラテ。あったかいやつ。それと、子供用のなんかある?」

 

「ございますよ。」

 

そう言ってレジ横の画面を切り替える。

 

ココア、ミルク、オレンジ、アップル

 

「何にすんの?」

 

「うわああああああ」

 

「オレンジ?」

 

「うあああ」

 

「アップル?」

 

「うわーーー」

 

拉致があかない。

「じゃあもう何もなしでええねんな!?」

私はこういう言い方しか出来ない。

 

 

「うわああああああああああ」

 

 

さらに叫び出す娘。

 

「あと、オレンジひとつ。」

 

「かしこまりました。

ラテはサイズいかがされますか?」

 

「トールで。あとなんか甘くできたりする?」

 

「出来ますよ。フレーバーシロップがございます。

シンプルなシロップのクラシック、バニラ、キャラメル、ヘーゼルナッツ、あと期間限定のジンジャーブレッドがあります」

 

そんなたくさんあるのか。

 

「じゃあキャラメルで。」

 

「かしこまりました」

 

そう言って、キャラメルラテとオレンジジュースの値段を表示され、お会計を済ませる。

 

その時、友達のプレゼント思い出して、ギフトカードにしようととっさに思った。

 

お会計をしながら、

「ギフトカード作れます?」

ときくと、店員さんは6種類ほどのカードを見せてくれた。

 

「ほら、あんた選ぶ?」

そう子供に見せても変わらない反応なので、やめたらまた更に叫びだした。

 

もうわからん。

 

「どれ!?」

 

ときくと、クリスマスツリーを指差す。

 

「じゃあこれで」

 

そういうと店員さんは、

「ありがとうございます。1000円から入金が出来ますが、おいくら入金されますか?」

と。

 

「1000円で。」

 

そう答えるとすぐに入金し、ラッピングをしてくれた。

 

そんなうちにドリンクも出来上がり、包装中にオレンジを娘にあげた。

 

受け取った娘は変わらず顔をくしゃくしゃにしながら泣き顔してる。

 

仕方なく奪い取ってストローさして渡す。

 

「このような感じでラッピングしております」

そう言うと店員さんは丁寧に袋に入れてくれた。

 

娘が叫ぶから店内は無理かなと思ってたら、オレンジジュースを飲んでから大人しく飲み続けてる。

 

 

…なんて!なんて子供って単純なんだ!!

 

 

娘は大人しくちょこんとソファに座りだしたので、隣で私もキャラメルラテを飲む。

 

いつもは普通のラテなんだけど、シロップ入れるだけで全然味変わる。

 

 

砂糖入れるよりもこっちのがキャラメルの甘さがあって美味しい。

 

隣の娘も大人しくなったし、静かでゆったりとしたカフェの空間は、やっと、やっと私を落ち着かせてくれた。

 

まだ、土曜の朝は始まったばかり。

 

 

 

 

よし、これから娘と楽しむか!!

 

 

 

...end